2021年7月の鳥っこ (カンムリカイツブリのひな誕生)

夏になると小川原湖や、その周辺の河川の河口付近では水鳥たちの繁殖が見られます。
今回はカンムリカイツブリを紹介いたします。
(写真をクリックすると拡大します)
東北町のとある川で子育て中のカンムリカイツブリ。
見に行った時には既に2羽の雛いて、親から元気に餌のワカサギを貰って食べていました。
(同じような絵ずらが続きます)
2羽の雛が親鳥の翼から顔を出しています。
カンムリカイツブリ
全長56㎝。東北の湖沼で一部繁殖するが、多くは冬鳥として広い湖沼、河口、湾などに飛来。
日本では冬鳥として渡来していますが、およそ50年前に本州北部で繁殖が知られるようになりました。
環境省のレッドデータブックに載ってるらしく、希少な鳥なのだとは思いますが、
小川原湖では年がら年中見かけるポピュラーな水鳥です。
こちらのカンムリカイツブリは4個の卵を産んだらしく残り2個はまだ孵化していません。
1日に1個ずつ産むので4日程かけて全部が卵から孵ります。
カモみたいにたくさん卵を産む鳥は全部産み終わってから抱き始めるので一斉に雛が孵るのだそうです。
お腹の下の卵がもぞもぞするのか頻繁に親鳥が立ち上がります。
その度に翼の下の雛が落ちちゃったりします。
抱卵や雛に餌を獲ってくるのはオスメス交代でやっています。
何度か立ち上がって卵を確認していた親鳥・・・おっ!遂に雛の嘴が卵から見えました!
でもまた抱卵。
また立ち上がりました。雛が落ちそうなのを必死に堪えてます(笑)
そして遂に3羽目の雛が誕生しました!
首が長いのと目の前に赤いイボの様なものがあるのでカモやニワトリのヒヨコみたいな可愛さは・・・。
まあ前の記事のオオバンの雛(過去記事参照)よりは可愛い感じ。
絶滅危惧種と言われたカンムリカイツブリですが、こんな間近で子育てを見せてくれました。
そこら中に居るカルガモの方が寧ろ警戒心が強くて、なかなかこういう場面に出くわしません。
この辺りでは他に二番程のカンムリカイツブリが営巣していましたので、これからもっと賑やかになります。